副業は、許されれば在職中から行って、転職に備えた方がよいです。転職を決意したら始めた方がよいでしょう。
何らかの理由があって、転職を決断したとしましょう。その際に、どうやって、どういうタイミングで転職するのが賢いかは、十分に調査・分析・研究してから行動すべきですし、一時の感情に任せて、突発的な行動に出るのは、決して良くありません。もちろん状況が許さない場合もあるでしょう、会社が突然倒産した、突如、解雇通告を受けたなど、諸々あるでしょう。
しかし、事前の備えとして、副業が許されているならば、副業を始めて、退職後も収入が途絶えないよう処置してから、退職、再就職を図るのがよいと思います。副業は会社が認めていない場合もあるので、その場合は、業務ではなく、株式投資(特定口座を使えば、会社に把握されない。小額からでも始められる)や、SNS・ブログ・ユーチューブ(顔出し無しも可能でしょう)での広告収入も考えられます。副業が認めている会社の場合は、無理のない範囲で、戦略的に副業を選んで実施するのがよいでしょう。今の会社を辞めて、再就職するまでの期間は、失業手当とこれまでの副業の継続で、生活維持できる収入を確保したいです。貯金の切り崩しで生活支えるのは危険です。キャッシュフローがないと貯金はすぐなくなります。精神的にも不安に襲われます。
副業は、自分が将来やりたい仕事を選ぶのがベストですが、それができない場合には、収入面から考え高単価・高配当な仕事を選ぶのも一つの戦略です。事情(家庭、体調など)がある場合に無理せず、介護や育児があって外出時間に制約がある場合は、在宅勤務・リモートワークの副業を選ぶべきでしょう。将来やりたい仕事への道筋を考えたうえで、副業の位置付けも考え職種選択がよいですが、自分の戦略に沿ってある程度収入確保も大切です。月10万円稼ぐとか、失業保険と合わせ月15万円、20万円にする、収入は殆どないが将来のスキルと実績を獲得する、など色々考えられます。その際には、貯金も考え、収入を考えましょう。
仕事をしながら空き時間でできそうな、お薦めの副業案件として、定番ではブログ執筆・ライター、動画制作、動画編集、ウェブデザインなどでしょうが、本業と両立でき、スキルも満たせるか、スキル確保に教育受講が必要かなど自分の棚卸が大事でしょう。しかし、現実には在職中の副業の時間確保は難しく、結局、私は退職するまで手につきませんでした。何度も、計画表ばかり作るだけで、多忙を理由に結局何もできずじまいでした。そもそも現職が残業や多忙や低収入だから、転職を考えているのに、副業をしたら、さらに過酷な労働環境になり体を壊したり、精神を病んだりする状況が加速しかねません。ワークライフバランスを優先して、無理な仕事は持ち込まないことが、まずは大切でしょう。例えば、現状で残業が多すぎて困っている場合は、まずはその対策をして、そこが落ち着いたら副業を始め、減収分を補い、そこから転職活動をして、失業期間が発生した場合でも副業を続けることで、収入を確保していくという一連の流れをもって行動していくべきでしょう。それなりに時間がかかる作業だと思います。そして、副業は収益化するのに、それなりに時間がかかります。すぐ初めてすぐ収益が得られるケースは稀だと思うので、半年から1年以上の助走期間が必要なことを頭に入れて計画するべきだと思います。
なお、副業は、本業と副業合わせて、就業時間が月何時間以内になるか制御する必要があります。労働基準法上の勤務時間制限の縛りもあります。特にプログラマの副業ですが、実際の作業時間が読めなく、非常に時間がかかる場合もあり注意すべきです。
しかしながら、副業は、在職中からすべきかという問いに対しては、副業を認めている会社ならば副業を始めた方がよいと思います。今の時代は何が起こるか分からないですから、可能性はみな試すのがよいです。特に、転職を覚悟した、決意したら副業は始めたほうがよいでしょう。失業保険だけになると精神的にも辛く、僅かでも収入があると、とても気分が楽になります。私は失業保険のみに頼る期間が長く続き、不安と苦しい思いをしました。
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